小さな大横綱誕生

1981(昭和56)年 日本相撲協会は、大関千代の富士の横綱昇進を決めた。

1970年9月場所で初土俵。幕内に上がった後に2度の幕下転落を経験するなど、けがに泣かされたが、81年の初場所初優勝して関脇から大関に昇進、大関在位はわずか3場所でいっきに横綱に駆け上がった。横綱伝達を受けた際の口上は「横綱の名を汚さぬように、一生懸命頑張ります」とシンプルなものだった。ちなみに、大関昇進の際も「大関の名を汚さぬように一生懸命頑張ります」。

気迫あふれる土俵で「小さな大横綱」と称され、1989年9月に国民栄誉賞受賞。通算1045勝、幕内優勝31回。

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