日本海テレビジョン放送(鳥取市)の元幹部社員がチャリティー番組「24時間テレビ」(日本テレビ系)の寄付金などを着服した問題で、鳥取県警は22日、元経営戦略局長の男(54)を業務上横領の疑いで鳥取地検に書類送検した。「横領は間違いない」と容疑を認めているという。

 県警によると、元局長は2017年8月~23年9月、24時間テレビへの寄付金約137万1千円、会社の資金約469万7千円の計約606万8千円を横領した疑いがある。着服金について、「自分の事に使った」と話したという。

 寄付金は当時、社内で一時的に保管した後で専用口座に入金する運用だったが、元局長は30回以上にわたって自分名義の口座に入金していたという。県警は、元局長が寄付金や会社の資金など経理を統括する立場にいたことを悪用したとみている。

 日本海テレビは22日、ホームページで元局長が書類送検されたことを伝え、西嶌一泰社長名で「皆様の貴重な善意をお預かりする立場であることを強く認識し、再発防止とコンプライアンス強化に全力で取り組む」などとのコメントを掲載した。同社は昨年11月27日付で元局長を懲戒解雇している。(清野貴幸)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。