国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産・戸畑祇園大山笠のメインイベントとなる競演会が27日、北九州市の戸畑区役所前であった。提灯(ちょうちん)を重ねた大小6基の「光のピラミッド」が夏の夜に揺れ、多くの見物客を楽しませた。
福岡県の夏の三大祭りに数えられる。「提灯山」の愛称で親しまれ、220年を超える歴史がある。
きらびやかな刺しゅうが施された幟(のぼり)山笠が、夜になると飾りが外され、提灯309個を12段に組み上げた提灯山笠へと姿を変えるのが特徴。高さ約10メートル、重さ約2・5トンの大山笠3基と中学生が担ぐ小若山笠3基が、かねや太鼓の音色とともに「ヨイトサ、ヨイトサ」のかけ声で練り歩いた。
今年は観覧席から一度に多くの山笠を見られるよう、山笠の運行範囲を短縮。四つある大山笠のうち天籟寺(てんらいじ)大山笠は、競演会を主催する振興会の役員に大山笠関係者がいないことに抗議し、参加を見送った。【成松秋穂】
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