安来市広瀬町の月山富田城の城下町などから出土した焼き物と、古い時代に作られた備前焼のコレクションを紹介する企画展が、安来市の美術館で開かれています。
安来市広瀬町の加納美術館で始まった企画展「古備前と城下町・広瀬」。戦国大名・尼子氏の拠点として知られる安来市広瀬町の月山富田城の城下町の遺跡などから出土した焼き物や美術館が所蔵する古備前のコレクションが展示されています。
開幕初日にはギャラリートークが行われ、加納美術館の千葉館長が月山富田城の真下を流れる飯梨川の川底から見つかった城下町の遺跡について説明しました。
加納美術館館・千葉潮館長:
この遺跡を掘り進めていきますと、一番古いのは尼子時代です。城下町が町ごと沈んだのは、日本ではここしかないそうです。
会場では、遺跡から出土した焼き物などが、16世紀中ごろの尼子氏から、その後、松江藩を治めた堀尾氏、松平氏まで時代ごとに展示されています。
また瀬戸内海から引き揚げられたと伝わる「擂鉢」など古備前の秀作や安土桃山時代の名工・初代長次郎作の茶碗など、美術館の所蔵品も紹介されています。
この企画展は10月6日まで開かれています。
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