昨年開かれた新エリア「ドンキーコング・カントリー」の発表会でポーズを取るUSJ運営会社の社長ら=大阪市此花区(田村慶子撮影)

テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するユー・エス・ジェイは19日、任天堂の人気ゲームキャラクター「ドンキーコング」が題材の新エリア「ドンキーコング・カントリー」の開業を当初計画していた今春から、今年後半に延期すると発表した。

同社は「工事はすでに最終仕上げ段階に入っているが、これまでにない体験価値をさらに引き出し完成度をより高めるため、さらに一定の調整期間を要すると判断した」と説明している。

広報担当者によると、資材や人手不足などによる工事の遅れが理由ではなく、当初の計画にも変更はないという。「(平成26年開業の)ハリー・ポッターの新エリアと違い、海外のユニバーサル・スタジオにある既存施設のノウハウもなく、今回のドンキーコングは初めて作るもの。アトラクションに乗ったお客さまが驚くようなものを作るため、もう少し調整が必要」と強調した。

新エリアは「マリオ」の世界を表現した任天堂エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の隣接地に開発する。トロッコの乗り物型アトラクションなどを設け、「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の敷地を1・7倍に広げる計画。

昨年12月に会見したユー・エス・ジェイのジャン・ルイ・ボニエ社長CEO(最高経営責任者)は「世の中を驚かせる体験を準備している」とアピールしていた。

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