県の無形民俗文化財に指定されている川西町の「小松豊年獅子踊り」がきょう(16日)公演され、豪快な火の輪くぐりが披露された。

小松豊年獅子踊りの起源は平安時代初期にさかのぼると伝えられ、江戸時代には豊作の年だけ披露するのを許されたというところから「豊年獅子踊り」と呼ばれるようになった。

現在は地区の住民たちで作る保存会が五穀豊穣を願い毎年8月に公演していて、きょうは上小松地区の「大光院」など6カ所で踊りを披露した。
3頭の獅子による躍動感あふれる踊りの中には農作業の仕草が織り込まれていて、早乙女の太鼓と笛が鳴り響く中、動と静の世界を表現する踊りが披露された。

獅子踊りのハイライトは、女獅子が子どもを火の中から探し出す「狂い獅子」と呼ばれる場面。
燃え盛る炎の輪に向かって獅子が勢いよく飛び込むと、集まった観客からは大きな拍手が沸き起こった。

(町内から)
「良かったです。迫力があって」

(山形市から)
「おもしろかった」

(川西町出身・山形市から)
「小さいころからやっていたので懐かしいなと思った。伝統を残していってほしいし、すごく誇らしい」

小松豊年獅子踊りは8月27日にも町内で披露される。

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