浦添市の屋富祖通りにあるダーツバー「Darts Bar BULL」に音楽機材を持ち込んでライブをするイベント「6 ONE HIGHT A TRIBE CALLED HARDCORE」が7月20日に開催された。メンバーに浦添市出身者がいるバンドをそろえた。主催したのは、自身も浦添市出身でバンド「TO THE END」のベーシストを務める迎里泰蔵さん。迎里さんは「地元の屋富祖通りに足を運んでもらうきっかけになれば」と地元愛をアピールした。
高クオリティな即席会場で暴れ出す
ドラムセットや大型アンプを持ち込んだ即席会場ながら、音の分離感も良く個々の楽器が聴きやすくライブハウス顔負けのクオリティを発揮していた。轟音(ごうおん)のパンクロックやハードコアが演奏されると、観客同士はモッシュ(押し合い)で応戦。「音に耳を傾ける」以上に「音と一緒に暴れ出す」という作法をもって楽しんだ。迎里さんは「予想以上の盛況でした」と喜ぶ。
時折、ヒップホップやテクノなどのDJイベントを開催している同店店長の蔵下友馬さんは「ラッパーは言葉で表現して、バンドは体で表現している感じがします。すごいパワーでした」と振り返る。そんなDarts Bar BULLの店先には、「浦添天国」と書かれたネオンが明々と光る。
屋富祖は「遊び方が分かれば都」
Darts Bar BULLの蔵下友馬店長(左)と、イベントを発案した迎里泰蔵さん=7月27日、浦添市城間の同店迎里さんも蔵下さんも、浦添市出身だ。歓楽街・屋富祖通りは、近年新たな店が続々とオープンし、その歴史あるたたずまいからレトロさを売りにして再注目を集めつつあるが、近隣の那覇新都心地区や車で15分程度の那覇市中心街など、より規模の大きなエリアに客足が伸びがちでもある。蔵下さんが「遊び方が分かれば都」と話すように、まずは屋富祖に来てほしいとの思いがあった。その思いに賛同するように、5店舗からイベントスポンサーが集まった。
那覇市内や本島中部から来た人の中には「初めて屋富祖の夜を知ることができた」と、そのまま他の店ではしご酒をする人々の姿も見られた。
「屋富祖には友人が経営する店も多く、ここでできた友人も多い」と恩返しも込めた迎里さん。「自分たちのバンドも、地元の友人に見てもらえる機会になりました」と次回開催にも意欲を見せている。
出演者は以下の通り。Anti Use Headz、Need Lead User、Lethargica、死愚魔くんx TAKUMAXXX、TO THE END、PO-HEY、POP TEEN、TAKUMAXXX、KDKN、RUICHOS
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