「編集工学」を提唱して編集者、著述家として多方面で活躍し、独自の視点で日本文化を論じた松岡正剛(まつおか・せいごう)さんが12日午後1時53分、肺炎のため東京都の病院で死去した。80歳だった。京都市出身。葬儀は近親者で済ませた。後日、お別れの会を開く予定。

早稲田大文学部中退。1971年に科学と芸術を融合する雑誌「遊」を創刊。87年に編集工学研究所を設立した。情報や文化などの知的体系を横断的に結び付ける「編集工学」を提唱し、編集工学者を名乗った。日本文化や芸術、生物科学、システム工学など多分野にまたがる執筆活動を展開。博識の読書家としても知られ、古今東西の多様な本を取り上げる書評サイト「千夜千冊」の連載を2000年から続けた。

20年に開館した角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市)の館長を務めた。著書に「知の編集工学」「日本文化の核心」など。

松岡正剛さん(C)TABLE ENSEMBLE

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