今年6月に亡くなった落語家、桂ざこばさんの「お別れ会」が21日に行われました。

■ファンなど約400人が訪れたお別れ会

6月12日に喘息のため、76歳で亡くなった桂ざこばさん。

21日午後1時から大阪市内で行われた「お別れ会」には、ファンなどおよそ400人が訪れ、ざこばさんの落語が流れる中、花を手向けました。

桂ざこばさん、本名・関口 弘さんは1947年に大阪市に生まれ、1963年、桂 米朝さんに入門。

「二代目 桂ざこば」を襲名した際には…。

【桂ざこばさん】「だいぶ浸透して、ありがとうございます」

Q.呼ばれた時の気持ちは?

【桂ざこばさん】「気持ちよろしいで。おたくも名前変えなはれや!」

上方落語を代表する落語家として活躍しながら、ユーモアのある明るい人柄から、多くのテレビ番組にも出演。

2008年には大阪・西成区に寄席の「動楽亭」を設立し、後進の育成にも力を注ぎ、幅広い分野で親しまれてきました。

21日の「お別れ会」。会場のロビーには、若かりし頃の写真や、泣き顔の写真などが展示されました。

大勢の人に愛されたざこばさん。

献花に訪れた落語ファンなどを前に、次女の関口まいさんが、ざこばさんとの思い出を語りました。

【桂ざこばさんの次女 関口まいさん】「数年前に脳梗塞になりまして、落語ができなくなってしまいました。そして、『もう一回でもがんばるんや!』といって、70歳になってからイチから落語を覚え直しました」

お別れ会に参列した人は…。

【参列者】「いつもの飲み友達で、仲良くさせてもらってましてんけど、どっかでひょっこり出てきたり、電話かけたら『何やねん』って言うてくれるんちゃうかなと思って、電話番号は消さんと置いてます」

■同日の第二部ではなるみさんらが会場に

同日の午後5時すぎからは、関係者が参列する第二部も始まり、ざこばさんと親交のあった桂 文枝さんや、桂 南光さん、なるみさんらが訪れ、会場で最後の別れを告げました。

【なるみさん】「私はざこば師匠に、本当に娘のようにかわいがっていただきまして」
「関西テレビの番組で、お昼の番組なんですけど、二日酔いどころか、ほぼほぼ酔っぱらって来ている。私そんな大人、初めて見ました」

【池乃めだかさん】「(ざこばさんが)『めーちゃん、俺とはライバルか?』(と聞いてきた)。『ライバルなんておこがましい。戦友ちゃいます?』(と言った)。それは覚えてますねん」

涙もろく、人情深い人柄が魅力的だった桂ざこばさんとの別れが、改めて偲ばれます。

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