沖縄県内各地の青年会にとっての大舞台、沖縄全島エイサーまつり。
1956年、コザ市の誕生を機に『エイサーコンクール』としてスタートした大会は、1977年から『沖縄全島エイサーまつり』となり、各地の青年会やエイサー保存会が伝統の演舞を披露している。

2024年8月23日から3日間に渡って沖縄市で実施されるエイサーまつりに向けて、4回に渡り出演団体について特集する。

第1回目は、”隊形移動とダイナミックな動き”が魅力の沖縄市・中の町青年会を紹介する。

エイサーのまち沖縄市でも指折りの人気を誇る

2024年、新たに20人近くがメンバーに加わった中の町青年会。エイサーの特徴は早い曲のテンポに合わせたダイナミックな動き。

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中の町青年会・中根大星会長:
1番意識しているのは隊列。踊りもそうなんですけど女性が前に来たり隊形移動などが魅力なので、そこも重視して観てもらいたい。
“魅せるエイサー”になっているので技術も高めながら日々練習に取り組んでいます

2024年はエイサーのまち沖縄市が誕生して50周年の節目の年。
中の町青年会はまつりの中日「沖縄市青年まつり」でトリを務める。

中の町青年会・中根大星会長:
めでたいことに50周年という節目の年に、中日のトリも務めさせていただくのですが、今年は思い切って演舞に取り組んでいこうと思っているので1番は列だったり、「声もどこの青年会にも負けないくらい1番大きく出せ」というのは日ごろから言っています 

今では100人を超える中の町青年会だが、1980年代には活動が途絶えたことも。

2010年に有志によって青年会は復活、地域に伝わる型を舞踏家に再現してもらい、さらに新たな動きを取り入れて新・中の町エイサーを作り上げた。

中の町青年会・中根大星会長:
いま来ている若い子たちが本当にエイサーが好きな子が多くて、とても熱心に練習も頑張ってくれて、積極的に若い子から青年会に対する行事などの取り組みがすごくてこんなに盛り上がっている

1・2年目の若い力が躍動

高校3年生の根路銘杏優さんは2024年新たに参加した一人。

根路銘杏優さん(17):
中の町青年会に入ったきっかけは、ずっとエイサーの追っかけをしていて踊りたいと思っていました。隊形練習も入ってきて、とても緊張するんですけど楽しいです。
日ごろの練習からみんな頑張っているので、本番は成功させて楽しく今年の夏終わりたいです

2年目の松根風太さんは、過去最多の36万人が訪れた2023年の全島エイサーまつりを経験し、今年は更に気合が入っている。

松根風太さん(20):
去年は初めて出たんですけど終わったあとの歓声とかが凄かったです。去年は手踊りで出て、今年は締め太鼓で出場する。今年も中の町青年会が土曜日のトリなので、金土日で1番盛り上げられるように頑張りたいです

力強いヘーシ(掛け声)と太鼓の音を聞きつけて近所の人や子どもたちも練習を見守る。

中の町青年会・中根大星会長:
何よりも“楽しみながらやる”のが1番というのは意識しながらやっています。地域に支えられ観る人を魅了する中の町青年会のエイサー。

“魅せるエイサー”は大舞台で躍動する。

(沖縄テレビ)

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