博覧会協会によると、大阪・関西万博の「大屋根リング」が21日、1周につながりました。

「大屋根リング」は、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表した会場のシンボルとなる建築物で、去年6月30日に組み立てが始まっていました。


■伝統工法に現代の工法加え

博覧会協会によると、1周の長さはおよそ2キロ、高さは最も高い部分で20メートルあり、雨風や日差しを遮る空間として活用されます。

日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な「貫(ぬき)接合」に、現代のエ法を加えて建築されていて、完成すれば世界最大級の木造建築物となるということです。

■幅30メートル 上を歩くこともできる

「リング」の幅は30メートルあり、上を歩くこともでき、瀬戸内海や晴れた日には淡路島も見えるということです。

当初は、9月末に1周につながる予定でしたが、工事の効率化で、およそ1カ月前倒しとなりました。

今後は、エレベーターなどの設置工事や緑化が行われ、年内には完成する予定です。

■吉村知事「万博の準備を進める上で大きな一歩 愛称をみんなで決めたらいい」

また、大阪府の吉村知事は21日、リングが1周につながったことについて、「万博の準備を進める上で大きな一歩になる」とした上で、リングの愛称を公募すべきだと博覧会協会に提案したと明らかにしました。

吉村知事は、1970年の大阪万博のシンボルとなった太陽の塔に触れ上で、「木造リングとか大屋根リングとか、色んな人が色んな名前を使うのではなくて愛称をみんなで決めたらいい」と述べました。

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