TSKとJALのコラボ企画。今回は、客室乗務員でJALふるさと応援隊の菊田菜月さんが担当し、松江市を拠点に活動するイラストレーターを取材しました。町をキャンバスに、絵で賑わいを生み出そうと奮闘するイラストレーターの活動を紹介します。

訪ねたのは松江市宍道町。町を散策していると…。

JALふるさと応援隊・菊田菜月さん:
壁に帽子を持った鳥が描かれています。まるでこちらにおいでと言っているようですね。

帽子を転がしてるネズミに。ウィンクしてくつろいでいるネコ。民家の壁などにイラストが描かれています。

出迎えてくれたのは、松江市を拠点にイラストレーターとして活動する「Pori(ポリ)」さん。実はイラストを描いたのが「Pori」さんなんです。

JALふるさと応援隊・菊田菜月さん:
とてもすてきな絵で、なんだかほっこりしますね。

イラストレーター・Poriさん:
ありがとうございます。ウォールアートというんですけど、宍道の町の中にこうした絵を13か所描かせてもらっています。

Poriさんが描いたウォールアート。2023年に宍道町で開かれた宍道鼓動芸術祭に参加した際、継続的に町に足を運んでもらおうと企画しました。住民の協力を得ながら民家の壁など13か所に水性ペンキで、リスやフクロウなどの動物を描いていきました。
Poriさんは、松江市出身の38歳。幼いころから絵を描くのが好きで、高校卒業後、音楽活動をしている友人のCDジャケットを手がけたことを機に絵の仕事を始めました。東京で2年ほど過ごしたあとUターン。結婚して会社勤めをするも絵に対する思いを捨てられず、31歳で独立しました。

イラストレーター・Poriさん:
アーティストという形で、絵だけで仕事をしていける存在になれたらなというのは夢見ていた。会社で得た経験で、絵をもう一回メインでやろうかなという勇気を頂けた。

イラストレーターとして、企業のイラストやロゴの制作、イベント出展など様々な活動を続けてきたPoriさん。似顔絵も得意ジャンルの一つです。

JALふるさと応援隊・菊田菜月さん:
似顔絵は、似せて描かれるんですか。

イラストレーター・Poriさん:
似顔絵なので、似せなきゃいけないんですけど、雰囲気は柔らかい絵のほうが好きなので、そうしたのは意識します。絵をお渡しした時に見て笑ってもらえるというか、喜んでもらえるようには意識しますね。

そして…。Poriさんに、菊田菜月さんの似顔絵を描いてもらいました。

JALふるさと応援隊・菊田菜月さん:
すごい。ほっこりするすてきな絵です。はじめて似顔絵を描いてもらったのですが、すごくかわいく描いていただいて、思い出に残る絵になりました。

そんなPoriさん。2023年に参加したイベントをきっかけに、絵本の制作にも挑戦。
それが「まてまてぼうし」です。
宍道町を舞台に、主人公の女の子が鳥に取られた帽子を追いかけていくうちに、様々な動物に出会うというストーリーです。絵本を手に散策に出発です。

イラストレーター・Poriさん:
絵本のシーンをそのまま再現できるように、町に描かせてもらっている。

JALふるさと応援隊・菊田菜月さん:
絵本のシーンを探しながら歩き回るのも楽しそうですよね。

実際に訪れた人は、絵と一緒に写真撮影をして絵本のワンシーンのように楽しんでいるといいます。

JALふるさと応援隊・菊田菜月さん:
Poriさんは、今後どのような活動に取り組んでいきたいとお考えですか?

イラストレーター・Poriさん:
今回の宍道のアートもそうですし、地域に根付いたものを描かせていただけるようなポジションで居られたらなと思っています。絵を描くスキルだったりとかそういうものもどんどん磨いて、選ばれる存在で居続けられたらなと思っています。

あきらめずに叶えたイラストレーターになりたいとういう夢。Poribさんは、絵の力で人々を笑顔にし、地域の賑わい創出にもつなげていきたいとしています。

JALふるさと応援隊・菊田菜月さん:
Poriさんが手がけるイラストは、優しさがあふれていて、街中で見つけると心が温かくなります。地域が一体となって取り組むウォールアートは、町に新たな活気を生み出すと感じました。

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