福井県の名勝・東尋坊では、北陸新幹線の県内開業でさらなる観光客の増加を見込み、再整備計画が進められています。メインとなる施設「ビジターセンター」は2028年度の完成を予定しています。
北陸新幹線福井開業からもうすぐ半年、坂井市三国町にある東尋坊は平日にもかかわらず27日も多くの観光客でにぎわっていました。
商店街の人は「新幹線も開業して、少しずつお客さんが増えてきたという印象。これからです」と話します。
福井を代表する景勝地・東尋坊、柱状節理の断崖や遊覧船、美しい夕日などを目当てに年間80万人の観光客が訪れています。
100万人を超えたコロナ禍前の水準には戻っていないというものの、2024年3月の北陸新幹線開業は、東尋坊にとって確実に追い風となっています。
坂井市の池田禎孝市長は「実際に東尋坊は新幹線が開業して2割ほど観光客が増えている」と話します。
市では、新幹線開業の効果を高めようと再整備計画を進めていて、27日はそのスケジュールが明らかにされました。
計画のメインとなる拠点施設「ビジターセンター」は、岩場の最も近くに建つ店舗を取り壊して新たに建設するもので、2階建ての建物には飲食スペースや遊覧船のチケット売り場、そして展望室などを備えるとしています。
また、大型連休などの際、入り口につながる県道でたびたび渋滞が発生していたことから、入り口を100メートルほど北へ移動させて左折専用レーンを設けるほか、これまで点在していた駐車場を一元化することで、渋滞の緩和や観光客の利便性向上を図ります。
再整備案について商店街の人は「まだ私たちも詳しく聞いていない。施設が新しくなって来てくれる人も喜んでくれたら私たちはうれしい」と話します。
東尋坊の再整備事業について、市は今度内に用地交渉をスタートさせたいとしていて、完成は2028年度を目指しています。
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