将棋の藤井聡太王位(22)=竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=に渡辺明九段(40)が挑戦する第65期王位戦7番勝負の第5局が27、28日、神戸市で指され、先手の藤井七冠が97手で勝った。藤井七冠は4勝1敗で王位戦5連覇を達成。規定により自身二つ目の永世称号となる永世王位の資格を獲得した。
藤井七冠は7月に、史上最年少の21歳11カ月で永世棋聖の資格を得たばかり。22歳1カ月での永世二冠は、羽生善治九段(53)の24歳9カ月を29年ぶりに塗り替える最年少記録。ただし、永世称号を実際に名乗るのは原則引退後となる。
藤井七冠は終局後、「結果には幸運もあった。もっと力を付けていかなくてはと感じた。(永世王位は)対局に臨む上では意識していなかったが、うれしく思っている」と語った。敗れた渡辺九段は「途中まではまずまず戦えているかなと思ったが、4局目、5局目と全然いいところがない将棋になった」と悔しさをにじませた。
第65期王位戦7番勝負第5局で渡辺明九段に勝ち、感想戦に臨む藤井聡太七冠=28日午後、神戸市北区
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。