日本一の花火師を決める「大曲の花火(正式名・全国花火競技大会)」が31日、秋田県大仙市の雄物川河畔で開かれた。全国から選抜された12都県28業者が一堂に会し、1万8千発の華麗な大輪を夜空に咲かせた。

 大曲の花火は「昼花火」「夜花火」の2部構成で4種目の競技が繰り広げられる。合間に、速射連発の花火「スターマイン」を披露した。

 ハイライトは、小松煙火工業、北日本花火興業、響屋大曲煙火、和火屋の地元4業者が共演する大会提供花火「THE GREATEST SHOW」。4業者は7月、世界最高峰と称されるカナダ・モントリオール国際花火競技大会に初出場し、世界3位に輝いた。

 今回はカナダで発表した作品を拡充。日本伝統の「芯入割物(しんいりわりもの)」、さまざまな形を描く「型物」、無数の花を咲かせる「千輪菊」、色が変化する「グラデーション」などで約5分の間に2千発を盛大に打ち上げた。

 96回大会の今年は、夜花火の競技前にドローン1500機による光と音楽のショーが披露された。最高額5万円の席(2人分)が2分で完売、10万人の観覧席が売り切れた。(室矢英樹)

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