鳥取県境港市の水木しげる記念館が、約1年間の改修工事を経て、20日にリニューアルオープン。多くのファンや観光客で賑わいました。新たな記念館を中心とした水木しげるロード全体の賑わい創出に期待がかかります。
鬼太郎のチャンチャンコを着た子どもたち。境港市の水木しげる記念館では21日、オープンを前に約300人の妖怪ファンが並びました。
大阪から訪れた一番乗りの観光客
「水木先生の誕生日(3月8日)にちなんで、夜中の3時8分から並んでいます」
そしてゲゲゲの鬼太郎やねこ娘など妖怪が出迎える中、いよいよオープン。面積が1.5倍となった新たな記念館。常設展示が6章で構成され、漫画家・水木しげるさんの功績や独創的な作品の数々を紹介しています。企画展示室には、初めての原画の展示も…。
親子連れの観光客
「子どもたちも大喜びで、水木さんの歴史が見られて嬉しかったです」
コスプレをした来館者
「新しくなると喜びもひとしおというか、水木さんの原画で、水木さんの筆をそのまま生で感じられる気がして、すごく良かったです」
水木しげる記念館を長年見守ってきた館長は思わず…。
水木しげる記念館・庄司行男館長
「あれだけの行列が出来て、ほんとうに嬉しいです。水木先生もどこかで見ておられて、たぶん喜んでいただけるのかなと思います」
今回のリニューアルを街全体で歓迎しています。JR境港駅から水木しげる記念館までつながる全長800メートルの水木しげるロード。ここに軒を連ねる土産物店も今回のリニューアルが観光振興の起爆剤になることを期待しています。
水木しげるロードにある店の人
「休館になってから1年間ずっとワクワクして待ってましたので、とても楽しみです。期待しています。映画もすごく大ヒットして、新しいファンの方も見えてるなというのは肌で感じていますので、記念館もリニューアルオープンして、もっともっとお客さんが来て、水木しげる先生のことをたくさん知っていただけるのを楽しみにしています」
水木しげるロードは、コロナ禍前の2019年に入込客数300万人の大台を達成しました。しかしコロナ禍で激減し、2023年も約150万人とコロナ禍前の半分と完全に回復していません。こうした中での今回のリニューアル。さらにロードの起点となる駅前には、4月に新たに妖怪をモチーフにした遊具やベンチが設置されたゲゲゲの広場もオープン。
水木ワールドのバージョンアップで、妖怪の街・境港の賑わい復活を目指します。
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