子ども新聞「ワラビー」で「さきがけ!歴男塾」を連載している琉球歴史家、賀数仁然さんのトークイベントが7日、沖縄県金武町の書店、金武文化堂で開かれた。満員の30人が金武を中心に琉球の歴史を学んだ。
イベントは単行本第4巻の発売記念。賀数さんは金武に流れ着いて命を救われ、金武観音寺を開いた日秀上人が浦添で妖怪を退治したのが経塚だという話や、琉球での茶の発祥が金武であることを解説した。
日秀上人が那覇の松川に建てた碑が由来となって戦後、「いみくじピーマン(意味が分からない)」という言葉が生まれたと説明。「いみくじピーマンの発祥も金武です」と話すと、大きな拍手が起きた。
初めて賀数さんの話を聞いた小学校教員の安里愛さん(54)=名護市=は「沖縄に住んでいるのに知らないことがたくさんあった。教室に本を置き、子どもたちにも興味を持ってもらいたい」と話した。
金武文化堂の新嶋正規代表は賀数さんのファン。「小さい店にこんなにたくさんの人が集まってくれてうれしい」と喜んだ。
賀数さんのトークイベントは15日午後2時からジュンク堂書店那覇店、10月6日午後3時から那覇市久茂地のタイムスビルでも開催される。
(出版コンテンツ部・城間有)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。