秋田県大仙市で19日、子どもたちが昔ながらの方法で稲刈りに挑戦した。稲わらは地域の伝統行事「刈和野の大綱引き」の大綱に活用される。

大仙市の田んぼに集まったのは、地域の園児から高校生まで約100人。19日は協力しながら手作業で稲刈りを進めた。

子どもたちの表情は真剣そのもので、少し緊張しながらも丁寧に刈り取っていた。

中学生は「初めてだったが、しっかりと刈り取れて良かった」と話し、小学生は「中高生と交流する機会があまりないので良かった」と作業を通じて交流を深めていた。

収穫したコメは、子どもたちが10月に味わう予定。

コメ作りの目的は食べるためだけではない。稲わらは、地域の伝統行事「刈和野の大綱引き」で使用する「大綱」に姿を変える。

刈和野大綱引保存会の今野幸宏会長は「子どもたちの力がないと綱引きもできない状況になってきているので、助かっている」と活動の意味を話す。

小学生は「『すごく丈夫な綱』と引く人は思ってくれていると思いながら引きたい」「上町が勝ちます!」と早くも2月の本番に向けて気合を入れていた。

高校生も「暑いなか頑張ってきたので、勝つという気持ちで引きたい」と意気込む。

子どもたちは年明けに大綱作りを始める予定。

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