大正から昭和初期にかけて活躍した、島根県ゆかりの日本画家・落合朗風の作品を集めた企画展が、松江市の島根県立美術館で始まりました。

松江市の島根県立美術館で、20日から始まった企画展「落合朗風、明朗美術連盟と目指した世界」。県立美術館の開館25周年を記念して企画されました。
落合朗風は、大正期から昭和初期にかけて活躍した日本画家で、父親の故郷、島根県・平田をたびたび訪れるなど、島根にゆかりのある画家です。
40歳の若さで急逝し、その名は広く知られていないものの、日本画の枠にとらわれず、独自の境地をめざす先駆的な作品を発表してきました。
会場には、全国各地の施設や個人が所蔵する関連作品などとあわせて96点が展示されています。
初日の20日は、ギャラリートークが開催され、県立美術館の五味俊晶主任学芸員が朗風の作風などについて解説しました。
こちらは昭和6年の作品「華厳仏」。
高さはおよそ3m、横幅はおよそ4.5mの巨大な屏風に、奈良県の寺にある仏像が写実的に描かれています。

島根県立美術館・藤間寛館長:
日本画の在り方が、朗風の時代からだんだん変わっていったんだということが、おわかりいただけると思います。

この企画展は、松江市の島根県立美術館で、11月4日まで開かれています。

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