同調査は2008年度から5年ごとに実施。23年度は1月から3月にかけて全国の16歳以上の6000人を対象に郵送で行い、3559人(59.3%)から回答を得た。
電子書籍を含む本を1カ月で何冊読むか尋ねたところ、「読まない」が最も多く、62.6%。「1、2冊」が27.6%、「3、4冊」が6.0%、「7冊以上」が1.8%、「5、6冊」が1.5%という結果だった。1冊も読まない人は、これまで4割台で推移していたが、今回調査で急増した。
「読まない」と答えた人でも、SNSやインターネット記事など本以外の活字については、その75.3%が「ほぼ毎日読んでいる」と回答した。
読書量が以前に比べて減っているか、増えているかを尋ねたところ、「減っている」が69.1%、「それほど変わっていない」が24.5%で、「増えている」は5.5%にとどまった。読書量が減った理由(2つまで回答)については、「携帯電話、スマートフォンなどで時間が取られる」が43.6%とトップ。次いで「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」(38.9%)、「視力など健康上の理由」(31.2%)、「テレビの方が魅力的である」(19.8%)などの順だった。
雑誌や漫画を含めて電子書籍の利用について尋ねたところ、「よく利用する」が15.0%、「たまに利用する」が25.3%で、両方を合わせた利用者の割合は40.3%だった。「紙の本・雑誌・漫画しか読まない」は38.2%、「紙の本・雑誌・漫画も電子書籍も読まない」は20.6%。
年齢別にみると、40歳以下では半数以上が「よく利用する」「たまに利用する」と回答し、30代が72.4%(計)と最も高かった。電子書籍の利用者(全体の40.3%)に「電子書籍と紙の本とでどちらを多く利用するか」尋ねたところ、「電子書籍の方が多い」が40.5%、「紙の本・雑誌・漫画の方が多い」が29.5%、「同じくらい」が21.4%、「電子書籍しか読まない」が7.9%だった。
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