東京都渋谷区の将棋会館で2日指された将棋の棋士編入試験第2局で、西山朋佳白玲(29)は山川泰熙四段(26)に敗れた。試験官を務め、剛腕で鳴らす西山白玲の攻めをいなした山川四段は「序盤も洗練され、中終盤は西山調の力強い指し手や読みの精度の高さを感じた」とたたえた。終局後の報道陣との主なやり取りは以下の通り。
重い立場 精いっぱい準備
――今日までどのような準備をしてきたか。
山川四段 結構重い立場であることは分かっていたので、いろいろ考えた。自分は将棋指しなので結局どうあれ、目の前の将棋を頑張って指すしかないという結論になって、自分ができる限りの準備を精いっぱい重ねて日々を過ごしてきた。
――序盤はどこまで想定の範囲内だったか。
◆5五歩(40手目)と打った手あたりまでは予定で、そこで先手もどう指してくるか分からないところがあったので、後は現場対応で考えていこうかと思っていた。
――中盤以降、攻め合いに。どこで抜け出した感覚があったか。
◆5二金(84手目)と打って4五の角を馬にさせなければ勝ちが近いんじゃないかと思っていた。
――一局を振り返って。
◆ずっと難しい将棋で結構読みにない手も指され、自分自身、得るものがあった一局だった。
――西山白玲の印象は。
◆序盤も洗練されていて、中終盤は西山調の力強い指し手や読みの精度の高さを感じた。
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