「暁の宮出し」で知られる愛媛県松山市の三津厳島神社。かき手たちが身にまとっているのは法被や鯉口シャツなど各々のこだわりが詰め込まれた衣装です。市内の工房には3日もかき手たちが衣装を受け取りに訪れ、祭りへ向けて気分を高めました。

三津神輿・黒田蒼太さん(25):
「こんにちは。鯉口を取りに来ました」

市内の工房「神仲」は、祭り用の衣装をオーダーメイドで作っています。鯉口シャツを受け取りに来たのは、三津神輿でかき手を務める黒田葵太さんら同級生3人グループ。「鯉口」は法被の下に着るシャツでデザインも様々。祭りには欠かせないアイテムです。

三津神輿・黒田蒼太さん(25):
「出来栄え完璧ですね。動きやすいし名前も入ってかっこええし(テンション)上がっていますね。バチバチに気合入っています」

神仲・三好正子さん:
「生地選びからこれとこれをあそこに持ってきて、右に持ってきて左に持ってきてっていう形で選んでいきますね」

攻防では約2000種類の生地を用意。自由に組み合わせられるほか、ボタンや刺繍にまでこだわり、オリジナルの衣装をオーダーすることができます。

三津神輿・黒田蒼太さん(25):
「首に家紋を入れてるんですけど、ワンポイントであんまり目立たんけど自分は分かっているみたいなそこがええですね」

今年は祭りにむけて約600着のオーダーが入り、8人の従業員で祭りに間に合うよう衣装を制作しました。8年前からほぼ毎年、この店で衣装をオーダーしている黒田さん。早くも気合は十分です。

三津神輿・黒田蒼太さん(25):
「保育園の頃から見ていた祭りなんで、松山の秋祭りは全国でもぼくは一番やと思っているんで、そんだけみんなが気合入って、男が熱くなってしよるけん面白いんやと思います」

神仲・三好正子さん:
「この祭りにかけてるってお客さん結構いらっしゃるんですよね。だからいよいよ本番なんで、ほんとケガしないように楽しんでほしいというのが一番です」

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