【ロンドン時事】英ロンドンにある日本政府の文化発信拠点「ジャパン・ハウス」で、食品サンプルを紹介するユニークな展示会「目で味わう 食品サンプルの世界を探究する」が開かれている。日本発祥の食品サンプルは、最近は訪日する外国人観光客のお土産としても人気がある。

2日から始まった展示会について、ジャパン・ハウスのサイモン・ライト企画局長は「本物と見間違うほど精巧に作られた食品サンプルは、日本独自の文化」と強調する。見どころは、日本列島を模した台の上に並べられた「ずんだ餅(宮城県)」「信州そば(長野県)」「治部煮(石川県)」「小倉トースト(愛知県)」など、全47都道府県の名物のサンプルだ。

また、来場者が食品サンプルを盛り付けて「オリジナル弁当」を作る体験コーナーを設置。挑戦したクリスティーナ・シンさん(25)は「(食品サンプルは)本当にクール。パブで料理のサンプルが陳列されていたら、それを注文する」と笑顔で話した。

展示会に協力した食品サンプルの老舗メーカー「岩崎」(東京都大田区)の岩崎毅社長は「サンプルがあれば、言葉ができなくても『これが食べたい』と伝えられる」と海外での商機を期待していた。

日本列島を模した台の上に並べられた全国の名物の食品サンプル(ジャパン・ハウス・ロンドン提供・時事)

ロンドンで開かれている食品サンプル展で「弁当作り」に挑戦した来場者=4日

小倉トースト(愛知県)の食品サンプル(ジャパン・ハウス・ロンドン提供・時事)

ずんだ餅(宮城県)の食品サンプル(ジャパン・ハウス・ロンドン提供・時事)

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