俳優・西田敏行さんが亡くなっていたことがわかりました。76歳でした。
西田敏行さんは、1970年(昭和45年)に劇団青年座に入団以来、昭和・平成・令和に亘って、映画・ドラマ・舞台で数多くの演技を務め、"日本を代表する個性派俳優"という評価を掴んでいます。
テレビドラマでは「西遊記」(1978年・昭和53年)で猪八戒を演じて強烈な印象を残し「池中玄太80キロ」(1980・82・89・92年)でお茶の間の注目を一身に集めました。その後も「おんな太閤記」(1981年・昭和56年)で豊臣秀吉役・「翔ぶが如く」で西郷隆盛役(1990年・平成2年)「鎌倉殿の13人」(2022年・令和4年)など、多くの大河ドラマで重要な役どころを務めており、近年では映画で長く愛された「釣りバカ日誌」のテレビドラマ版(2015年・平成27年)で「スーさん」役を演じました。また「タイガー&ドラゴン」(2005年・平成17年)「俺の家の話」(2021年・令和3年)「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート」(2024年・令和6年)など、近年まで精力的に俳優として活躍していました。
舞台では、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の主役テヴィエを1994年(平成6年)より故・森繁久彌氏より引き継いで、200回以上の上演を記録しました。
そして映画では「植村直己物語」(1986年・昭和61年)で日本アカデミー賞主演男優賞を受賞。「敦煌」(1988年・昭和63年)などで活躍し、映画「釣りバカ日誌」シリーズ(1988年・昭和63年に第1作)では、まだ猛烈な勤労が一般的だった時代に、何よりも釣りを愛するサラリーマン "ハマちゃん" をコミカルに人情深く演じて人気を決定づけました。「釣りバカ日誌」での活躍と並行して「ゲロッパ!」(2003年・平成15年)「ザ・マジックアワー」(2008年・平成20年)「アウトレイジ ビヨンド/最終章」(2012年/2017年)「遺体~明日への十日間~」「終戦のエンペラー」(2013年・平成25年)「いのちの停車場」(2021年・令和3年)など、長きに亘って、重厚な役から軽妙な役まで幅広い活躍を果たし、数多くのファンや共演者・制作スタッフに愛されていました。
【西田敏行さん プロフィール 】
1947年11月4日生まれ。
福島県郡山市出身。
中学卒業後、上京、明大中野高校から明治大学進学。
その後中退し、昭和45(1970)年劇団青年座入団。
70年「情痴」で初舞台。71年舞台「写楽考」初主演。
以降、舞台、テレビ、映画など出演多数。
2003年12月31日劇団青年座退団。
●受賞歴●
1975年:芸術祭優秀賞(私はルビイ)
1977年:第12回紀伊国屋演劇賞(写楽考)
:第15回ゴールデンアロー賞<放送賞>
1985年:日本アカデミー賞優秀助演男優賞(天国の駅)
1987年:日本アカデミー賞優秀主演男優賞(植村直己物語)
1989年:日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(敦煌)
1993年:日本アカデミー賞優秀主演男優賞(寒椿)
日本アカデミー賞優秀助演男優賞(おろしや国酔夢譚)
日刊スポーツ映画大賞(学校)
1994年:日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(学校)
ゴールデンアロー賞<映画賞>(学校)
全国映連賞主演男優賞(学校)
1997年:日本アカデミー賞優秀主演男優賞(学校2)
2004年:ブルーリボン賞主演男優賞(ゲロッパ)(釣りバカ日誌14)
毎日映画コンクール主演男優賞(ゲロッパ)(釣りバカ日誌14)
報知映画賞最優秀主演男優賞(ゲロッパ)(釣りバカ日誌14)
日本アカデミー賞優秀主演男優賞(ゲロッパ)(釣りバカ日誌14)
全国映連賞主演男優賞(ゲロッパ)(釣りバカ日誌シリーズ)
ベスト・ファーザーイエローリボン賞
【担当:芸能情報ステーション】
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