井浦新さん、水原希子さん、永瀬正敏さん、甲斐さやか監督が映画「徒花-ADABANA-」初日舞台挨拶に登壇しました。
本作は、限られた上層階級の人間が病に侵されたとき、延命治療として自分と全く同じ見た目の「それ」を保有できる近未来を舞台にしたドラマ。病に侵されて死が迫り、ある病院で療養している新次(井浦新)は、臨床心理士・まほろ(水原希子)に自身の「それ」に会いたいと頼み込む。しかし彼の「それ」は全く同じ見た目でありながら、彼自身とは異なり純粋で知的な存在だった。「それ」と対面した新次は、自身の延命のために「それ」の命を奪うことに迷いを感じ始めます。
撮影では全く同じ見た目の「もう一人の自分」という二役を同時進行で演じわけていた井浦さんは、“演じ分けるというより、どう生まれ、何を食べ、どんな人に見守られて、それぞれの育った環境を勝手に想像して膨らませて撮影した感じです。お芝居でテクニカルにやるよりも、それぞれが生きてきたものを映したいなと演じていました” と、演技法を明かしました。
短時間で演じ分ける難しさを間近で見ていた水原さんは、“どうなっちゃうんだろうと思いました。2つの役を行ったり来たりしなければいけない。自分だったら泣いちゃうなと思って…。近くで立ち会えて、俳優さんってすごいなと思わされました”と、絶賛しました。
しかし井浦さんは“監督は(人格の入れ替わりを見て)、ケラケラ笑っていました。良く笑ってくれるので、こちらもテンションが上がりました”と、いたずらっぽく答えていました。
一方、甲斐監督は、“(井浦さんが)夢で「それ」の夢と、新次の夢と、どっちも見て飛び起きたとおっしゃていて、本当に大変だったんだろうなと思いました”と、役作りの苦労を代弁。井浦さんは“(精神的に)危ないところにいましたね”と、苦笑いを浮かべました。
これを聞いた永瀬さんは、“僕も若い頃に二役をやらせてもらった事があるんですけど、僕は探偵部分を全部、撮り終わってから犯人役をやらせてもらったので、同業者としては、(役柄を)行ったり来たりするのは本当に大変だろうなと思いますね。素晴らしかったです”と、井浦さんの演技を労っていました。
【担当:芸能情報ステーション】
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