新人脚本家の発掘と育成をめざす「第24回テレビ朝日新人シナリオ大賞」(テレビ朝日主催、朝日新聞社など後援)の受賞作が10月22日、発表された。大賞(賞金500万円)には神奈川県の戸成なつさんの「推さないでくれませんか?」が選ばれた。
この賞は2000年に創設され、NHK大河ドラマ「どうする家康」やフジテレビ系ドラマ「リーガルハイ」などを手がけた古沢良太さん(第2回大賞受賞者)らが輩出している。
今回のテーマは「ラブストーリー」。957作品の応募があったという。選考委員は、脚本家の井上由美子さん、岡田惠和さん、両沢和幸さんが務めている。
大賞の「推さないでくれませんか?」は、〝極限社畜〟の女性の家に、推していたお笑い芸人が転がり込んでくるところから始まる物語。女性が元気を取り戻す一方で、芸人は堕落していって――。
選考委員の岡田さんは会見で、大賞作について「駆け抜けるような物語で、爽快感があった」と講評。戸成さんは「夢を追うということを、もう一つのテーマに据えた。諦めないで書き続けてよかった」と語った。
優秀賞(賞金100万円)には、東京都の田中徳恵さんの「令和にお見合いしてみたら」、千葉県の奈良さわさんの「レンタルくず」が選ばれた。(照井琢見)
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