県の内外から寄せられた寄付金で製作が進められていた首里城正殿の向拝透欄間が、このほど完成し、8日に首里城に納められました。

向拝透欄間は、首里城正殿の正面にある唐玻豊の下にあしらわれた欄間です。
首里城の焼失後県の内外から寄せられた寄付金を活用して長野県のヒノキを取り寄せ、彫刻を専門とする県立芸大の講師などが約2か月半を掛けて製作しました。

県立芸大非常勤講師【彫刻】儀保克幸さん:
「平成の時もかなり資料が少ない中で復元されていて、今回はそれから時間が経っていて色々なデジタル画像とか出てきたので、さらに当時の姿をイメージしながら見れる首里城というのが出来るんじゃないかと思っています」

今回の復元では、琉球文化の研究者鎌倉芳太郎が撮影した写真を高精度に解析して参考にしたことで、獅子の毛の巻き方や牡丹の葉脈といったより細かい部分が再現されています。

県立芸大・非常勤講師【彫刻】小泉ゆりかさん:
「色々教えていただきながら今回製作をさせていただいたので、今後もこういう事を続けて、それをまた繋げていければいいなと思っています」

向拝透欄間は8日に国に引き渡され、今後は漆を含んだ顔料で塗装された後、2025年春頃に唐玻豊への取り付けが予定されているという事です。

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