大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン」に合わせて、福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で、15日「坐禅体験」が行われ、観光客らが自然の中で心と体をリフレッシュしました。
大本山永平寺に代表される県の観光資源「坐禅」を活用した誘客を図ろうと、福井市では、福井駅前や養浩館庭園など様々なシチュエーションで坐禅を体験できる企画を催しています。
このうち、15日は一乗谷朝倉氏遺跡の唐門前で「坐禅体験」が行われ、10人ほどの観光客が参加しました。
講師を務める福井市大安禅寺の高橋玄峰副住職は「心を落ち着かせるために大事なのは、呼吸とともに、自分の意識を循環させること。大自然に抱かれながら、人の往来の中で座ることによってより自分の心の変化というものが気付き、見えやすくなる」と極意を語りました。
参加者らは、自動車の走る音や遺跡を訪れる観光客など、屋外ならではの環境に心を乱されることなく、約15分間呼吸に没頭しました。
参加者らは「すごく良かった。自然に囲まれて自分一人しかいないみたいだった。(坐禅体験の)バスツアーとかしてほしい」「あっという間の時間で、(普段は)1分でも惜しいと思う中、坐禅の時間は自分へのご褒美というか、必要だと感じた」と話していました。
高橋副住職は、福井は宗派関係なく信仰心が厚い町。観光やまちづくりの資本は人なので、心の豊かな町というものを発信する上でも「禅」、「坐禅」は良いコンテンツ、福井市では2025年以降も同様の坐禅体験会を定期的に開きたいとしています。
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