花火会場から遠く離れたスマートフォンやタブレット端末で音楽を流しながら、次々と花火を打ち上げる「ミュージック花火」の実証実験が17日夜、徳島県阿南市の阿南高専近くの駐車場であった。GPS(全地球測位システム)の時刻情報を利用して、会場の音楽再生と同時にスマホやタブレット端末からも音楽が流れ出し、実験は成功した。
ミュージック花火は午後7時26分にスタート。同市の津峰山(つのみねさん、標高284メートル)から連発花火が次々と打ち上げられるのに合わせて、会場周辺に設置されたスピーカーからは音楽グループ「ミセス・グリーン・アップル」の楽曲「Soranji」が流れ、来場者は音響効果のある花火を楽しんだ。
会場から東北東に2キロほど離れた駐車場では、阿南高専創造技術工学科5年の藤見剛広(よしひろ)さん(19)が開発したアプリ「シンクロ・ファイヤー・ワークス(仮称)」をダウンロードしたipad(アイパッド)につないだスピーカーや、指導する岡本浩行教授が持ったiphone(アイフォーン)本体のスピーカーからも会場と同時刻に音楽が流れ出した。
藤見さんは「花火と曲の雰囲気やタイミングも合っていた。まだミュージック花火を体験したことが無い人が多いと思うので、このアプリで花火の新しい楽しみ方を知ってほしい」と話した。【山本芳博】
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