奈良県立橿原考古学研究所付属博物館の収蔵品から見つかった月岡古墳の金銅装冑(同博物館提供)

 ヤマト王権と北部九州の関係性を考える上で重要な意味を持つ月岡古墳(5世紀中ごろ、福岡県うきは市)から出土した多数の甲冑の一部が、奈良県立橿原考古学研究所付属博物館(同県橿原市)の収蔵品の中で新たに確認されたことが分かった。これまで知られていた出土品は一括で重要文化財に指定されており、同様の価値があるとみられる。博物館は保存処理や必要な調査をした上で地元に返却し、協力しながら研究を進める。

 確認された遺物は博物館で開催中の特別展「甲冑―古墳時代の武威と技術―」(12月1日まで)で見ることができる。

 月岡古墳は全長95メートルの前方後円墳で、江戸時代の1805(文化2)年に発掘された。(共同通信)

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