公立中学校の部活動の指導を地域住民などに委ねる「地域移行」について、指導者の確保に向けた課題などを話し合う会が11月20日、岡山市で開かれました。

意見交換会は、指導者の確保に独自で取り組んでいる岡山青年会議所が開いたものです。地元企業で働きながら岡山中央中学校の吹奏楽部を指導する補助員や、吹奏楽部の生徒、岡山市の担当者らが出席しました。

この学校の吹奏楽部では、岡山青年会議所の取り組みで、週に2回、補助員2人が訪れ、指導をサポートしています。

教員の勤務時間の削減や少子化で部員数が減少した部活動の継続につながると期待される地域移行。岡山市はまず休日の活動について、2029年度の完全移行を目指しています。会では、指導に当たり報酬が発生し、副業扱いとなるため、地元企業に従業員の副業・兼業を認めるよう働きかけるべきなどの意見が出ました。

(部活動指導補助員 平林金属・杉本卓也さん)
「一定人数の派遣で「部活支援優良事業所」のお墨付きを名刺に記載できれば、企業側からすればメリットになる」

また、指導員・補助員になりたくてもどうすればいいか分からない人も多いとして、制度の周知を徹底するべきという意見も出ました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。