秋田市の星辻神社で12日、春恒例の「だるま祭り」が始まり、朝から多くの人がだるまを買い求めていた。

 秋田市大町にある福一満星辻神社の「だるま祭り」は、毎年4月12、13日に開催される春の風物詩。

 明治時代に起きた大火をきっかけに、地域の復興を願ってだるまに願いを込めるようになったことが始まりとされている。

 神社のだるまは「火伏せだるま」と呼ばれ、祭り期間中に雨が降れば、その年に火の災いは起こらないと伝えられている。

 12日は午前8時前から100人近い人が長い列を作り、火伏せの神様「だるま」を買い求めていた。

 境内で売られているのは、両目が入った「守りだるま」と、片目または両目が入っていない「願掛けだるま」などで、サイズは8センチから、大きいものは80センチほどとさまざまだ。また、試験に向けて合格を願う黄色いだるまも用意されている。

 茨城出身の大学生は「3個買いました。家族が長生きしてほしいです。(秋田の文化に触れて)めちゃくちゃ興奮します」と声を弾ませていた。

 13個買ったという秋田市の女性は「会社の分です、商売繁盛を願って」と話していた。

 星辻神社奉賛会・高堂裕会長:
「今年は雨が降らない予報なので、火災に気を付けてほしいと思いながら今日を迎えた。やっと平年に戻りつつあるかなと思ってうれしいが、完全に新型コロナが収束したわけではないので、気を付けながら皆さんにだるまを配布したい」

 祭りは13日まで開かれている。

※高堂裕会長の「高」は「はしご高」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。