バブル時代を彩った大阪・千日前のランドマーク「味園(みその)ビル」。
その中で、ディープスポットとして人気の飲み屋街が、今年いっぱいでなくなることが分かりました。
■宴会場やバー「みんなの思う『味園』がある」
昭和を感じさせるネオン看板…。大阪・千日前の「味園(みその)ビル」。
その中でも、味わいのある雰囲気が人気となっているのが2階の飲み屋街です。
実はここ、今年いっぱいで全てのテナントが閉店することになりました。
【味園ビルに4テナント展開 B・カシワギさん】「『今回は更新ありません』って通知が来て、みんな『いよいよやな』ってなったのが今日の話」
「世代によって見え方が違うと思う。宴会場のイメージの人もいるし、バーとして来ている人もいるし。でかくて、広くて、歴史が長いので、みんなの思う『味園』がある」
1950年代に建てられた味園ビル。
和田アキ子さんが専属歌手を務め、“日本最大”のキャバレーとして有名な「ユニバース」などがあり、全盛期には連日1000人の客を集めました。
味園ビルを特集した小冊子には、有名だった大宴会場、職人がオリジナルで造った天井のサウナ。
さらにホテルなど、昭和レトロの魅力が詰まった写真の数々が紹介されています。
■にぎやかだった頃が懐かしい…惜しまれつつ「新しい形」へ
味園ビルの向かいにある喫茶店では…。
【喫茶店オーナー(50代)】「前を通った時に大人がたくさんいて、昭和のタレントがショーをしてたんです。全盛期のピンクレディーとか、あいざき進也、フィンガー5。子ども心にいいなと思った」
【女性(80代)】「私はやっぱり、キャバレーのにぎやかだった頃が懐かしいなぁ」
味園ビルの運営会社は、「老朽化の問題もあるので、近い将来、ビルは解体し、新しい形になるだろう」と話しています。
今年いっぱいで終わりのお店では…。
【味園ビルに4テナント展開 B・カシワギさん】「味園がなくなって悲しい人多いやろうな」「僕らみんな、どこか覚悟していて。寂しいし、悲しいけど、永遠に生きるわけではないし」
昭和から続く大阪名物の飲み屋街。お店の人は、年末ギリギリまで営業を続けたいとしています。
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