第70回江戸川乱歩賞(日本推理作家協会主催)が10日発表され、東京都江東区在住の霜月流さん(30)の「遊廓島心中譚(ゆうかくじましんじゅうがたり)」と、東京都在住の日野瑛太郎さん(38)の「フェイク・マッスル」に決まった。受賞作は8月ごろに講談社から刊行される。賞金各250万円。
「遊廓島心中譚」は幕末の横浜を舞台に、2人の女性が遊廓島で起きる事件の真相を探る時代ミステリー。「フェイク・マッスル」はボディービル大会のドーピング疑惑の調査に端を発するユーモアあふれるミステリーで、日野さんは4年連続最終候補の末、受賞を果たした。
今回の選考会は節目の回を記念し、1年限定で7人の人気作家が参加した。選考委員は綾辻行人、有栖川有栖、真保裕一、辻村深月、貫井徳郎、東野圭吾、湊かなえの各氏。(野波健祐)
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