鳥取県は2024年、「とっとリュウ県」と名乗り、24年の十二支の「龍」にちなんだ県内の観光地を積極的にPRしています。そのひとつ琴浦町の神社には、とあるところから龍にゆかりの深い人たちが訪れ、かつてないにぎわいを見せています。
琴浦町にやってきた1台の観光バス。降り立った40人ほどのツアー客が向かったのは…。
「神崎神社に到着でございます」
拝殿に彫られた長さ16メートルの龍をまつる神崎神社です。辰年の2024年、日本一長い龍の彫刻があるパワースポットとして注目され、「とっとリュウ県」と名乗って県内の「たつ」ゆかりのスポットを積極PRする鳥取県も「イチ推し」。県外の旅行業者などに積極的に売り込みを図っています。町の観光協会によると、24年の神崎神社へのツアーバスの立ち寄りは、予約を含め543件。年間36件だった23年の約15倍に急増。1日6件のツアーが訪れる日もある盛況ぶりです。
神崎神社・田中正人総代長
「うれしいですけどね、大変です。受け入れ態勢ができてないですからね。まあがんばるしかない」
かつてないにぎわい!背景にあったのは…。
ツアー客
「名古屋から来たんですけど中日ドラゴンズのファンです。おまけに辰年です」
「ドラゴンズファンです」
「龍」と言えばドラゴンズ。はるばる名古屋、中京地区から中日ドラゴンズのファンが参拝に訪れていました。
ツアー客
(Q願い事は)「もちろん優勝です」
「このツアーで初めて山陰に来ました」
「ゲーム差はないのでここからの巻き返しを」
願うのはもちろんドラゴンズの勝利!神社に用意された優勝祈願の「龍日本一」スタンプを手に、開幕直後は一時首位を走ったものの、現在5位に低迷しているドラゴンズの巻き返しを祈りました。
琴浦町観光協会・菅原浩二事務局長
「鳥取県の観光連盟や鳥取県が積極的に神崎神社をPRしていただいた効果が出ているんだと思います。できれば辰年の今年だけでなく、来年以降もリピーターの方が口コミなどでも広がって、また来てもらえればと思っています」
十二支をも観光資源にしてしまう鳥取県の戦略。「龍推し」の観光地には天にも昇る効果がもたらされています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。