宝塚大劇場=兵庫県宝塚市で2022年4月16日、水津聡子撮影

 宝塚歌劇団宙(そら)組に所属していた劇団員の女性(当時25歳)が2023年9月に死亡した問題で、歌劇団は13日、宙組公演を6月20日から再開すると発表した。演目はショー「ル・グラン・エスカリエ」で、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で6月20~30日、東京宝塚劇場で7月20日~8月25日に上演する。

 宙組は女性が死亡した翌日の23年10月1日から、宝塚大劇場で上演中だった「PAGAD」「Sky Fantasy!」の上演を中止。各地の外部劇場を含む全公演を取りやめた。24年5~8月に上演を予定していた「宝塚110年の恋のうた」「ファイナルファンタジー16」も、作品の見合わせと公演日程の変更を発表していた。

 女性は23年9月30日に死亡。遺族側は死亡した原因として、長時間労働と上級生によるパワーハラスメント(パワハラ)があったと訴えていた。24年3月28日、歌劇団を傘下に置く阪急阪神ホールディングス側が、上級生らによるパワハラを認めて遺族側に謝罪。女性への安全配慮義務違反があったとする合意書を締結した。【水津聡子】

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