テイラー・スウィフト Brian Friedman-Shutterstock
<疑惑は2月の東京公演の動画についても浮上していた>
テイラー・スウィフトのライブステージ公演が口パクに見えるといわれた動画をめぐり、ファンから激しい反応が巻き起こっている。
【動画】テイラー・スウィフトに「口パク」疑惑...ライブ映像にさまざまな憶測...あなたはどう思う?
テイラー・スウィフトは現在、大盛況の「Eras Tour」ヨーロッパ公演中。興行収入は昨年、ツアー史上初めて10億ドルを突破した。
スウィフトはアジアとオーストラリアの日程をこなした後、休暇をはさんで先週、パリでツアーを再開した。4月にリリースした最新アルバム「The Tortured Poets Department (TTPD)」に収録した新曲なども紹介している。
コンサートは3時間以上に及び、全部で44曲を、スウィフトのキャリアのさまざまな時期を代表する10章に分けて披露する。
北米からスタートして世界各国をめぐるツアーと同時進行で、ファンはスウィフトのパフォーマンスを撮影した大量の動画をSNSに投稿している。
パリ公演のスウィフトの動画を5月13日にX(旧ツイッター)に投稿したユーザーは、ヴォーカルをめぐる疑問を投げかけた。
問題の動画は、スウィフトがTTPDに収録した「I Can Do It With a Broken Heart」を歌いながらダンスを踊るエネルギッシュな場面。
この動画を投稿したユーザーは、「嫌なことを言うつもりはないけれど......口パクってみんな分かるよね?」と書き込んだ。
本稿執筆時でこの動画は250万回以上再生されている。本誌はスウィフトの代理人に電子メールでコメントを求めた。
この投稿に対してスウィフトファンからのコメントが殺到した。
「コンサートで本人を見た者として、口パクじゃなかったことは保証できる。ライブの声は、レコードとは全然違った」とファンの1人は言う。
「どう説明すればいいのか、でも彼女の声はもっと高く、もっと深くて、彼女が満員のスタジアムで公演するために一層努力しているのが聴き取れた」「彼女の歌を聴いて最初に思ったのは、アルバムとは全然違うということだった」
別のユーザーも「ほとんどのアーティストはバッキングトラックを使用する」とスウィフトを弁護した。「激しい振り付けを伴う3時間以上の公演が3~5夜連続。全部歌い続けるなんて体力的に不可能だし不健康」
「口パクだと必ず言われるほど、ライブヴォーカルが素晴らしいテイラーが大好き」というファンもいた。
さらに別のユーザーは、スウィフトを中傷する人たちについて「自分の心を決められない。彼女は歌えないと言っておきながら、彼女が歌えない歌に合わせて口パクしているととがめる」と不満をぶつけている。
スウィフトの口パク疑惑は、2月の東京公演の動画についても浮上していた。
スウィフトを「世界最高給取りのカラオケ歌手」と批判する声もある中で、ユーチューブ番組「This Is Tech Today」の司会者M・ブランドン・リーは、アーティストがみんなコンサートで口パクをしているという主張に反論した。
「口パクは一部(の公演)にすぎない(スーパーボウルが好例)」「補助音源を使うのは珍しいことではないけれど、歌は本物。グラミー賞は、ステージ上のパフォーマンスは歌手もバンドもみんな本物の生演奏だ」
パリ公演にはここ数日、スウィフトの恋人でNFLカンザスシティ・チーフスのタイトエンド、トラビス・ケルシーが姿を見せた。TTPDの収録曲「So High School」や、タッチダウン、トロフィ、連勝といったアメフト用語連発の「The Alchemy」は、トラビスのことを歌ったらしい。
記録破りのEras Tourは今後スウェーデン、イギリス、ポルトガル、スペイン、イタリアなどの各国をめぐり、12月8日にカナダのバンクーバーで完結する。
(翻訳:鈴木聖子)
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