18日から大分県別府市で始まった第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第4局。立会の深浦康市九段と副立会の佐々木大地七段は師弟関係。タイトル戦で師弟で正副立会が珍しく、深浦九段も「他の門下の例も思い出せない」と話す。
深浦九段は長崎県佐世保市で、佐々木七段は同県対馬市出身の同郷同士。全国を八つのブロックに分けた団体戦「地域対抗戦」では深浦九段が監督を務め、佐々木七段もメンバーの一人として選出されている。九州でのイベントに一緒で回ることも多く、昨年も別府を訪れた。その際、九州を代表する棋士2人は大歓迎を受けたといい、佐々木七段は「今回の対局でまた来ることができて、お礼ができてよかった」と話す。
深浦九段は弟子との立会に「何年かたっても『別府対局はよかったね』と思い出せるいい機会になる」と目を細めた。佐々木七段も「和服姿の師匠の横にいるのは不思議な感じです」と返した。
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