山口市阿知須の「山口きらら博記念公園」で22日夜、アイドルグループ「King&Prince(キング・アンド・プリンス)」が出演する花火大会があり、終了後、JR新山口駅では終電に乗れずに帰宅できなくなった多数のファンがとどまり一夜を過ごした。JR西日本が支援物資を配るなど対応し、目立ったトラブルはなかった。
午後9時ごろに終了したのに、なぜ?
イベントは午後6時半開演で、午後9時ごろに終了。約3万人のファンらが詰めかけた。主催者側は帰宅するファンのために、広島、博多、岡山、小倉行きのバスや、約10キロ離れた会場と新山口駅を結ぶシャトルバスを準備したが、道路が渋滞し、午後11時前の山陽新幹線の上下線の最終列車に乗れなかったファンが滞留したとみられる。
「バス、進まなかった…」
駅で警備に当たった男性は「自分が到着した午後11時にはすでに1000人くらいはいた。JRの職員が支援物資を全員に配り回っていた」と振り返る。
主催者側はホームページなどで「終了後のシャトルバス乗車には混雑で、最後の客が乗車するまで3時間程度の時間を要することが予想される」「新幹線等の希望される時間の交通機関に間に合わない可能性がある」と呼びかけていた。
神戸市から70代の母親とイベントに参加し新山口駅で夜を過ごした40代女性は、山口県内でホテルを取れず、広島県内のホテルを予約していたが新幹線の終電に間に合わなかった。「シャトルバスには早めに乗れたが、会場からの帰り道は渋滞し、バスは全然進まなかった。キンプリ6周年の記念日にまさかこんなところで過ごすとは」と苦笑いを浮かべた。【小澤優奈、脇山隆俊】
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