ロリータファッション流行に火を付けた映画「下妻物語」の上映20周年を記念し、「ロリィタの聖地しもつま 下妻でうまれた奇跡、再び。」が25、26日、茨城県下妻市堀篭のイオンモール下妻で開かれる。映画の主舞台は下妻で、市民のファッションの中心としてイオンの前身「ジャスコ下妻店」が登場する。2日限りのジャスコ復活イベントで、映画に出演した土屋アンナさん(40)と原作者の嶽本野ばらさん(56)のトークショー、ロリータファッションショーなども開催される。
映画の原作は「下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん」。物語は市内に住む2人の高校生、ロリータファッションを愛する竜ケ崎桃子(深田恭子さん)と暴走族の白百合イチゴ(土屋さん)の友情ストーリー。日本では2004年5月に公開。毎日映画コンクールで深田さんが女優主演賞、土屋さんが新人賞を受賞。米国など7カ国で公開された。
映画のヒット後、ロリータファッションで下妻を訪れる「聖地巡礼」がブームになった。関東鉄道下妻駅や国道125号、パチンコ店、喫茶店などのほか、08年にイオンに名称変更されたジャスコ下妻店も巡礼の対象に。
映画では、東京に洋服を買いに向かう桃子に、近所の人が「下妻のジャスコはスーパーなんてもんじゃねえ。なんもかんもそろっている。東京のパルコ以上だ」と声を掛ける。「ほれ、このポロシャツがジャスコで980円だ」と自慢する。ジャスコ当時の建物の映像も流れる。イチゴもジャスコ愛好者だ。
土屋さんは映画出演を機に14年に市観光大使に就任した。トークショーは26日午後2時からで、ロケの思い出や下妻の印象などを語る。ファッションショーは25日午後2時から。いずれも観覧無料。
このほかロリータファッション体験会も実施。撮影に使用されたバイクや深田さんの台本など映画アイテムも展示する。「ジャスコ復活」で看板を付け替え、当時のイメージソング「ジャスコで逢(あ)いましょう」も流す。両日先着500人にジャスコ下妻店のオリジナルトートバッグをプレゼントする。問い合わせはイオンモール下妻(0296・30・1700)。【堀井泰孝】
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