自民党宮崎県連の定期大会が25日に開かれました。約20年間にわたり県議会議員が務めてきた県連会長が国会議員へと変わり、新しい体制がスタートしました。

(秦萌記者)
「自民党の政治資金を巡る問題や武井議員の速度超過問題など、自民党への批判が強まる中、県連の江藤新会長は厳しい船出を迎えました。」

4年間、会長を務めてきた星原透氏は、次々と起こる自民党の不祥事に触れ「年内に解散総選挙になれば厳しい状況になる」と危機感を示しました。

自民党の小渕優子選挙対策委員長もお詫びを繰り返します。

(自民党 小渕優子選挙対策委員長)
「与党であることについておごりがなかったのか。この機会に我々は大いに反省しなければなりません。」

加えて宮崎県連は武井氏の速度超過問題も…
(武井俊輔議員)
「自民党がかくのごとき状況である中でこうして皆様にご迷惑をおかけしたことを慙愧に堪えないところでございます。」

こうした中での就任となった江藤氏は『悲壮な覚悟』という言葉で決意を明らかに…

(江藤拓衆議院議員)
「『何だこのざまは』『何をやっているんだ』『裏切られた』という声は地元だけではなく、全国さまざまなところでたくさんいただいている。悲壮な覚悟で新役員の方々と頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。」

窮地に立たされる自民党。
宮崎でも開かれた政治刷新車座対話では…
「危機感と言っても認識が甘い」「怒りを通り越してあきれている」「党員に怒られながら党費を集める気持ちが分かるか」といった意見が出されました。

(江藤拓衆議院議員)
「厳しい船出ですよ。怒っているを通り越してあきれているというステージまで来てしまっている中で、県連の舵取りをしますが、できる努力はなんでもしたい。」

衆院選に向けては…
(江藤拓衆議院議員)
「目標は3選挙区、必ず小選挙区で勝つ、それがいかに困難であろうと、その目標は下げられない。それが県連会長としての責務だと思います。」

自民党宮崎1区支部は「武井氏では衆院選を戦えない」と厳しい姿勢を示しています。

(江藤拓衆議院議員)
「支部の中での信頼は欠かせないものですから、きょう会長になって、支部の方々、支援団体の組織の意見も聞きながらしっかり考えていきたい。」

党勢拡大よりも当面は党員からの信頼回復。逆風の中自民党県連の新体制がスタートを切りました。

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