26日投開票された東京都議補選目黒区選挙区(被選挙数2)は、立憲民主党元職の西崎翔(つばさ)氏(40)が1万9000を超える票を獲得し、2位の無所属新人の元区議青木英太氏(33)に6000票の大差をつけてトップ当選した。自民党新人の元衆院議員井沢京子氏(61)は落選し、低調な党勢があらわになった形。投票率は24.19%で、前回2021年都議選より18.84ポイント下回った。

◆当選ラインを2500票下回る

支持者に囲まれ当選を喜ぶ西崎さん

 西崎氏は4月の目黒区長選で落選後、都議復帰を目指した。蓮舫参院議員ら党所属の著名議員らが応援に駆けつけた。西崎氏は「今の政治を変えたいという訴えが届いた」と分析した。  自民は21年の都議選で2人を擁立したものの共倒れし、議席確保を期して井沢氏を擁立した。低投票率の中で組織票固めが奏功するとの見方もあったが、当選ラインを2500票下回った。陣営関係者は「裏金問題への逆風が大きかった。党は危機感を持って改革しなければ、今後は勝てない」と肩を落とした。  井沢氏は選挙戦の終盤、小池百合子都知事の顔写真と「応援します」の文言が入ったシールを選挙ポスターに貼り、「小池知事と仕事ができるのは私」とアピール。しかし、目黒区長選と衆院東京15区補選に続いて、小池氏が応援した候補は3連敗となった。(中村真暁、長竹祐子) 

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