立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が、東京都知事選への出馬を表明しました。「小池都政をリセットする」と宣言し、小池百合子都知事との対決姿勢を鮮明にしています。
■批判の矛先を向けた…小池都政の8年間
立憲民主党 蓮舫参院議員「私、蓮舫は、この夏予定されている東京都知事選挙に立候補します。私は都知事をやりたいと強く思っています。反自民党政治、非小池都政、私は東京都知事選に、この姿勢で臨みたい」 時折、笑顔を見せながら、東京都知事への強い思いを口にした蓮舫氏。批判の矛先を向けたのは、小池都政の8年間でした。 蓮舫参院議員
「8年前、自民党の国会議員でありながら、都議会自民党を伏魔殿とか、都庁のブラックボックスを壊すと言って都知事に立候補した小池さん。私から見ても、まぶしくてかっこよかったです。でも、この8年間の彼女の功績、実績はどうでしょうか。7つのゼロ公約どこにいったんでしょうか」 2004年、報道キャスターから国会議員に転身した蓮舫氏。 民主党 蓮舫参院議員(当時41)
「これ、世界一になる理由は何があるんでしょう?2位じゃダメなんでしょうか」
旧民主党政権下で行われた政府予算の無駄を洗い出す「事業仕分け」では、仕分け人として先頭に。2016年には、都知事選出馬の話も浮上しました。
民進党 蓮舫代表代行(当時48)「私がやりたいことは都政ではなくて、国の政治にあります」
「(Q.都知事選には出馬しない?)しません」 この時の都知事選で初当選を果たしたのが、小池都知事です。当時、民進党の代表を務めていた蓮舫氏は、小池知事を表敬訪問していました。 民進党 蓮舫代表(当時48)
「色々大変ですね、びっくりしました」 小池都知事(当時64)
「でも、やりがいありますよ。蓮舫さんも、やりがいがいっぱい」 民進党 蓮舫代表(当時48)
「本当に小池知事の様々に向き合っているもの、姿を見ると、力をいただきます」 小池都知事(当時64)
「お互い頑張りましょう」
次のページは
■蓮舫氏「この矛盾についていけません」■蓮舫氏「この矛盾についていけません」
そんな蓮舫氏が会見で打ち出したのは“小池都政のリセット”です。 立憲民主党 蓮舫参院議員「驚いたのは、萩生田自民党東京都連会長のおひざ元の八王子市長選挙。あるいは政治とカネで逮捕された江東区の区長選挙。この2つとも、小池都知事は自民党の候補者を応援しました。首長選挙のみならず、きのう行われた目黒区の東京都議補欠選挙では、自民党候補を公然と応援しました。自民党返り、8年前の自分の公約よりも、自民党と二人三脚。彼女の志からくる対応かもしれないが、私はこの矛盾についていけません。こうした変わり身の早さに、私はついていけません。この分かりにくさを、小池都政をリセットするために私は立ちます」 蓮舫氏は幅広い支持を得るため「無所属」での立候補を表明。立憲民主党は、離党することになります。 高い知名度を誇る蓮舫氏が、今回出馬を決めた理由について、専門家は次のように話します。 政治ジャーナリスト 田崎史郎氏
「勝てると。勝てるという自信がある。選挙結果、4月28日の衆院3補選、あるいは静岡県知事選、並びに東京都議会補欠選挙での目黒区の結果。いずれも、立憲民主党に流れがきている」 一方、27日、小池都知事の姿は、伊豆大島にありました。
すでに3選に向けて、立候補の意思を固めていて、29日の都議会で正式表明するとみられています。
次のページは
■小池都知事の戦い方は…?■小池都知事の戦い方は…?
自民党に逆風が吹く中、小池都知事はどのような戦い方を見せるのでしょうか? 田崎氏「小池知事は、自民党はすでに支持するという考えを内々に示しているから、小池知事と話し合いのうえで自民党はやっている。(自民党の)推薦を断ったりはしないと思う。自民党に対する不安・不信は強いが、小池知事は別に不信を持たれているわけではない。蓮舫氏は(自民党と小池知事を)絡めているが、『それ、自民党にいってくださる?』『私は知りませんわよ』と言えばいい。東京都の問題を競いましょうと」 27日時点の立候補表明者(2)
都知事選は来月20日告示され、7月7日に投開票が行われます。
これまでに、諸派や無所属で20人以上が出馬を表明しています。
(「グッド!モーニング」2024年5月28日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。