7月に迫る東京都知事選挙を前に、28日、小池百合子東京都知事(71)への早期の立候補要請が相次いだ。
都民ファーストの会の森村代表は、「知事選に向け、小池知事のご出馬をぜひともお願いしたおい」と要請。特別顧問を務める都民ファーストの会からの要請書を笑顔で受け取った小池知事だったが、出馬要請については神妙な面持ちで、「重く受け止めていきたい」と述べた。
その後、都議会で連携する都議会公明党の東村邦浩幹事長からも出馬要請を受けると、おもむろに立ち上がり、「重く受け止めさせていただきます」と述べた。
午後には、都内の自治体トップの有志からも出馬要請を受けた小池知事は近く、出馬を表明する見通しだ。
こうした中注目されているのは、小池知事が自民党に推薦を求めるのかどうか。
27日に出馬表明した立憲民主党の蓮舫参院議員は、「自民党返りしている小池さんでは改革はできない。反自民党政治 非小池都政、都知事選にこの姿勢で臨みたい」と述べ、自民党と距離を縮める小池知事に対し、“反自民”“非小池”で戦う姿勢を強調した。
この発言に対して、小池陣営の都民ファーストの会の森村代表は「自民党の政治と金の問題が小池知事の問題であるかのように、“あらぬレッテル”を貼るのは、正直ちょっと都民をばかにしすぎじゃないか」と批判した。
“やり玉”に挙げられた自民党はどう動くのか。
東京都選出の自民党議員は、「向こう(小池氏)が嫌がると思うよ。自民党のイメージ最悪だから。自民党が陰で支援する形になるんじゃないか」と述べた。
さらに、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、小池知事は今、自民党の推薦がプラスとなるかマイナスとなるか計算しているとした上で、「プラスとして働くのは自民党を支援している業界団体、あるいは自民党議員の全面的なバックアップを受けられる。他方で、自民党は今、批判にさらされていますので、そのマイナスイメージも背負うことになる」と分析した。
都知事選には、広島・安芸高田市の石丸伸二市長のほか、航空自衛隊の元トップ・田母神俊雄氏も28日、出馬を表明するなど20人以上が立候補する乱戦となる見通し。
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