地元有権者に日本酒を配って党の処分を受けた、立憲民主党の梅谷守衆院議員が29日、初めて自ら会見を開いた。しかし、詳細な説明については、「差し控えさせていただきたい」などと繰り返した。
梅谷氏は2023年7月ごろから、地元の旧新潟6区で、有権者に日本酒を配っていたことが明らかになり、元自民党市議の男性が刑事告発している。
梅谷氏は会見の冒頭「軽率な行動で多大なるご迷惑をお掛けした」と述べ、深々と頭を下げた。
しかし、詳細について質問された梅谷氏は、捜査へ自主的に協力していることを理由に「この時点では、お話しできない」などと繰り返した。
記者団からは「この先ずっと、梅谷議員が与党を追及しても、そう返されてしまう」との声も出たが、「現時点でそういう立場ではない。ご容赦をいただければ」と説明を避ける姿勢は変わらなかった。
進退については「議員を辞職する気はございません」と明言。離党や次期衆院選への出馬は、「地元有権者の声を聞いて判断する」などと言葉を濁した。
会見は「党員資格停止1カ月」の処分が、党の手続きを経て、正式決定したことを受けて開かれた。
発覚から処分まで3カ月あまり経過したことについて、立憲民主党の岡田幹事長は「後から何とでも言えると思うが、結果的にこうなった。それ以外に選択肢はなかった」と答えた。
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