自家用車を使って客を運ぶライドシェアの「全面解禁」が当面見送りとなったことについて、吉村洋文・大阪府知事は31日、「ライドシェア(の全面解禁)ぐらい認められないような今の自公政権では、全くもって日本は成長しない」と批判した。

 府と大阪市は、来場者を約2820万人とする2025年大阪・関西万博に向け、ライドシェア全面導入の必要性を訴えてきた。

 ライドシェアは国内で今年4月から解禁されたが、地域と時間帯が限られ、タクシー会社以外の新規参入が認められていない。吉村知事は府内全域で24時間運行を可能とすることなどを政府に求めてきた。

 だが、政府が30日にタクシー会社以外の参入を認めるための法制度について、期限を設けず検討していくとの方針を固めたことで、事実上「全面解禁」は当面の間見送られることになった。

 吉村氏は31日、記者団に「期限を定めない検討って何なんですか。井戸端会議してるんじゃないんですから。期限を定めて結論を出すのが政治だ」と語った。(野平悠一)

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