日本、韓国、オーストラリアは2日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に合わせ、3カ国防衛相会談を初めて開いた。民主主義や法の支配、自由貿易を重視する「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた各国の取り組みについて議論し、連携していくことを確認した。
日本から木原稔防衛相、韓国から申源湜(シンウォンシク)国防相、豪州からマールズ国防相がそれぞれ出席。いずれも米国の同盟国で、台湾海峡や南・東シナ海で軍事的圧力を強める中国の抑止を念頭に、価値観を共有する同志国のネットワーク強化が狙いだ。こうした3カ国以上の枠組みは、5月上旬に日米豪比4カ国の防衛相会談を実施するなど、日米を中心とした取り組みが進んでいる。
マールズ氏は自身のX(ツイッター)で「我々は地域の平和と安定について引き続き協議していく」と投稿した。【シンガポール中村紬葵】
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