政治資金規正法の改正案は4日、衆議院の特別委員会に岸田首相が出席して質疑を行ったうえで、採決することが決まった。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・菊池俊匠記者が中継でお伝えする。

野党側が要求する岸田首相の委員会出席を受け入れたことで、衆議院通過のめどは立ったが、修正をめぐる「岸田流」が自民党内に、しこりを残している。

規正法改正については3日与野党の協議で、4日午前、岸田首相が特別委員会に出席して質疑を行い、その後、採決することで合意した。

パーティー券購入者の公開基準について、公明党の主張を受け入れ「5万円超」とするなど、自民案を修正した案が賛成多数で可決され、3日午後の本会議に緊急上程される見通し。

立憲民主党の笠国対委員長代理は「このような案では、国民の皆さんの信頼の回復をいただくことはできないということは最後まで強く主張させていただきたい」と話した。

一方、自民党内からは「公明党のいいなりだ」などとして、岸田首相への反発が広がっている。

公明案の受け入れに反対していた麻生副総裁と茂木幹事長を押し切った形で、党内には亀裂を心配する声があがっている。

岸田首相は3日夕方に麻生氏、茂木氏と3人で会談する予定で、その行方が注目される。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。