川勝知事の辞職にともなう静岡県知事選への立候補を表明している元副知事の大村慎一 氏(60)は15日に自らの政策を発表し、リニア新幹線の建設について「関係者と対話をしながら前に進めていくことが重要」と述べました。

大村慎一 氏は4月12日に知事選への立候補を正式に表明し、「総務官僚として長年培ってきた地方行政の経験を活かし、オール静岡で県政の課題解決に取り組む」と語っています。

大村慎一 氏:
非常に短い選挙戦になるので、できる限り皆様の意見を吸収していきたい。そして、私のやりたいことと整合させていきたいと思っています

大村 氏は15日の会見で自身が取り組む11項目の政策について説明し、この中でリニア新幹線については推進の立場を明確にした上で、水資源や南アルプスの環境などについて点検し対話を続ける必要性を強調しました。

大村慎一 氏:
地元の意見をしっかり踏まえた上で、前に進めていくことが非常に重要ではないかと。(リニア建設は)国家的プロジェクトですので、国のしっかりとした対応・関与が大事。そういう中で、私はこちらからも提案をしながら建設的に議論を進めていきたいというスタンスです

また、大村氏は教育分野には人材が必要だとして、デジタルを活用し、県内の各大学と連携した「静岡デジタル大学」を創設して、デジタル人材や国際的な人材教育を進めていく方針を示しました。

さらに、南海トラフ地震を想定した防災対策や危機管理対策について、県と市町が連携した備えが必要との認識を示しています。

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