迷走の末、6日に衆議院を通過した政治資金規正法改正案は、7日から参議院での審議が始まります。
野党側は、法案の“抜け穴”について厳しく追及する方針です。
国会内から、フジテレビ政治部・阿部博行記者が中継でお伝えします。
土壇場で修正された自民党案には今後の検討となっている項目が多く、立憲民主党などは参議院での論戦で岸田首相の口から検討の内容を引き出し、法案の抜け穴をふさぎたい考えです。
立憲民主党・泉代表は午前10時半過ぎの会見で、「抜け穴であり落とし穴でありですね。再修正が不可避だということであれば、再修正してもらうしかない」と述べました。
自民党案では、政策活動費の上限額や領収書の公開のあり方などが今後の検討事項となっていて、野党側は、「抜け道だらけのザル法だ」と批判しています。
立憲民主党幹部は、「この国会中に結論を出さないと、岸田さんは代わるかもしれない。検討のまま終わっては国民に対する詐欺だ」と指摘し、具体的な答弁を引き出そうと躍起です。
国会の会期末まで2週間となり、穏便に閉会したい自民党に対し、立憲は、再来週の実施が調整されている3年ぶりの党首討論で対決ムードを演出した上で、内閣不信任案のカードを切り、あわよくば解散総選挙を誘発させたい考えです。
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